芯が残る鋭い凹み

本日のデントリペアご依頼は、トヨタ GR86 のオーナー様。
助手席ドアに凹みができているとのご相談です。

ドアパンチ被害というよりも、ショッピングカートなどをコツンと当てられたような凹み方。
このような中心の小さな1点だけで押し込まれた凹み方を「シャープ・デント」呼びますが、シャープデントでは中心の”芯”はどうしてもポチッと残ってしまうケースが多いです。
これは「加工硬化」という金属の特性と塗装の窪みが関係しています。金属を強い力で変形させた際にその部分が硬くなる現象を「加工硬化」と言い、硬化している部分はデントリペアで元の形に戻すことは困難。さらにそうした鋭い凹みは多くの場合鉄板の凹みだけでなく当たった部分の塗装が窪んでいるのですが、デントリペアで塗装を戻すことはできません。
したがって、鋭い「シャープ・デント」は全体の歪みは元に戻っても芯の部分は残ってしまう可能性があることをお伝えしてからの施工となります。


遠目に見ると歪みや凹みは無くなっているので元通りですが、近くに寄ってよく探すと「ポチッ」と中心の痕跡が残っているのが分かります。この部分が先ほど書いた「加工硬化が起きている」&「塗装が窪んでいる」部分で、こうした仕上がりの状態を私たちは”芯が残ります”と言っています(シャープに見えても芯まで消えるケースもあります)。
シャープデントの場合、この程度の痕跡を許容できるのであればデントリペア、これも消し去りたい場合は板金塗装修理、というふうに選択していただくと良いと思います。
他の施工事例については過去のブログをご覧いただくか、こちらのページ→「この凹み、デントリペアで直る?」もご参照ください。
デントリペア施工の可否判断やお見積もりには実際に拝見しての確認が必要となりますので、まずはお気軽にご相談ください。
知ってて良かった、デントリペア♪
この記事へのコメントはありません。