複雑な形状の飛び石ヒビ

本日のウィンドウリペアご依頼は、アウディ S5 のオーナー様。

運転席の前に、なにやら複雑な形のヒビ割れが発生しています (*_*;

そして、このヒビの特徴は、長い線ヒビが3本隠れていること。

線ヒビが発生してもガラスが閉じてしまってヒビが見えないというケースがあります。寒い日にガラスが縮んだり、ヒビの場所をそっと押して少しだけ圧力をかけたりすると黒い線がハッキリ見えるようになります。逆にガラスが温まって膨張したり、押していた圧力を弱めるとヒビが閉じてしまって見えなくなる。そんなヒビがあるんです。

今回はそうしたいわば「隠れヒビ」が3本ありました(下図参照)。

↑ルーペで拡大しています

いやー、これはなかなか気付きませんよね (-.-)

隠れヒビも全て含めると500円玉からはみ出すサイズです。

強い光を当てながら拡大鏡で注意深く観察すると、隠れヒビの部分に僅かな黒い点のようなものがあったり、かすかなスジが見えたりします。

こうしたヒビに気付かずに作業を行うとリペア中にヒビを悪化させてしまう危険があったり、そのヒビの中に樹脂を浸透させることなくリペアを終えてしまうとリペアし忘れたヒビが急に悪化してしまったり、という事態になりかねません。

きちんと見抜いてリペアを行うことが大切なので、適切なリペアを行うためには私達のような専門店へご相談ください。

 

↑ルーペで拡大しています

隠れヒビも含めて全てのヒビの先端までリペア樹脂をしっかり浸透・硬化させました。これで急な悪化リスクは大幅に低減するので、ガラス交換を回避してこのまま乗り続けることができます (^^)/

ガラス内部に発生していた空間がリペア樹脂で満たされると強度が高まるのはもちろんですが、黒っぽく見えていたり模様のように見えていた部分が透明になるのでかなり目立たなくなります(透明の痕跡は残ります)。

飛び石ヒビのリペアについて詳しくは、こちらのページ→「飛び石ヒビのリペア」もご参照ください。

当店は“リペア専門店”なので、今回のような複雑な形状のヒビやガラスの縁に近いヒビ、黒い部分に発生したヒビでも対応可能。全体が硬貨やペットボトルの蓋で隠れる程度までのサイズであればほとんどのケースでリペアできます。
※悪化して大きく(長く)なってしまうとリペア不可です。

放置するといつ悪化してしまうか分からないものなので、飛び石被害に遭ってしまったらできるだけお早めにご連絡ください。

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