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フロントフェンダーのキツイ凹み

本日のデントリペアご依頼は、アウディ TT のオーナー様。

左フロントフェンダーが凹んでいるとのご相談です。

どうやら前オーナーさんがぶつけてしまった凹みのようで、フェンダーのプレスラインが完全に潰れてしまっています ( ;∀;)

10cm近くに渡って強い力で変形しており、塗装が剥げてしまった部分にはタッチアップ塗料が塗られています。

車が動いてぶつかった凹みは車の重さがかかっているため変形が強く、鉄板が伸びてしまっていたり、凹みというよりパネル全体に歪みが発生してしまっているケースも多いです。ぶつけた凹みはデントリペアで施工したとしても完全にきちんと戻せるケースが少ないうえ、手の力で修復していくのでメチャクチャ大変。どんな業種でもそうだと思いますが、向き不向き、対象となるものとならないものがあります。きちんと直らないと分かっているのにそれを伝えず請け負うようなことをせず、状況に応じて適している修理方法を技術者の視点からお伝えするのも仕事の1つだと思っています。

したがって、当店では極低速であっても動いてぶつけた凹みは基本的にリペア対象外として板金塗装による修理をお勧めしております。

しかし、今回は

●ぶつけたにしては凹み方が比較的軽症で、ある程度戻せると思われる形状

●比較的ツールアクセスの良いフロントフェンダー

●完全には復元できないという点をオーナー様が共有していただけている

●塗装傷はそのままで良いとお考えである

●この年式で板金修理やパネル交換となると色が合わない可能性もあるのでお勧めしにくい

という条件でしたので、なんとか目立たない状態まで施工してみることに。

  

ということで施工スタートしたものの、変形がものすごく硬くてビックリ (*_*;

これは時間がかかりそう・・・

4時間かかって、ようやく目立たないレベルに。プレスラインも復活し、TTの特徴である曲線が蘇りました (^^)/

強烈な変形で硬かったのも一苦労でしたが、今回のリペアで最もタイヘンだったのは塗装傷の部分。

塗装が剥がれた部分に前オーナーさんが塗料を塗ったものと思われるのですが、「直す人目線」で言うと、タッチアップ塗料があることで下の鉄板が見えないので、そもそもどういう形に変形しているのか、どこを押すべきなのか、というのが分からず困ってしまいます。裏からツールで押しても、どこを押しているのかイマイチ分からないので目隠ししながら勘で押すような感じになり、精度が大切なデントリペア施工にとってはかなり厳しい条件と言えます。

塗装傷を伴う凹みの場合、デントリペアでの修復をお考えでしたら施工前のタッチアップは避けて頂いた方が精度良く復元できる可能性が高まります(デントリペアは塗装を扱いませんので塗装傷も直したい場合は板金塗装修理となります)。

ともあれ、今回はオーナー様にご満足いただける仕上がりにできてホッとしました。

ドアパンチ被害や塗装傷の無い軽微な凹み(~数cm程度)でお悩みでしたら、再塗装を行わないデントリペアでの修復がオススメです。とはいえデントリペア施工できるかどうかはケースバイケース。実際に拝見して施工可否及びお見積りをお伝え致しますので、まずはお気軽にご相談下さい。

知ってて良かった、デントリペア♪

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